こんばんは。あかねです。
発達心理学について学んだことを整理していきたいと思います。
その前に1点。以前、大学の教授がこのようなことを言っていました。「学んだことを自分の言葉で話せるように、書けるようになって下さい」と。ただ、教科書や参考文献、授業の資料で使われた文面を丸暗記したところで、自分の中に入ってきにくいんだとか。それに、面接担当者は多くの人を見てきているから、自分の言葉で話せていないとすぐに分かってしまうそうです。
最近、ブログを書いていてふと教授の言葉を思い出しました。思い出したのも何かの縁だと考え、このブログで学んだことを自分の言葉で整理しながら書いていきたいと思います。
発達とは
発達心理学を学ぶにあたって、まずは、言葉の定義から確認していきます。
発達とは、
時間的経過に沿って生じる生理的・身体的・精神的な機能の様々な変化
『子どもの発達心理学』1993年2月10日
著者:高橋道子 藤崎眞知代 仲真紀子 野田幸江
発行所:株式会社新曜社
具体的には、赤ちゃんが寝返りをうつようになり、時間経過とともにひとり歩きををするようになる。またしばらくすると言葉を発するようになる。というように、人間は時間が経つとしだいに様々なことが出来るようになる。これを発達と言います。
発達段階とは
◎発達段階
→ある心理学的機能を中心として、その機能が、前後にみられる特徴と区別できる時、これを1つの段階として時系列毎にまとめたもの。
これを具体的に記すには、ピアジェの認知機能の発達段階が有名です。
【ピアジェの認知機能の発達段階】
①第Ⅰ期【感覚・運動期】
誕生~2歳までの時期。
身体的な活動を体制化していく。(吸う、つかむ、たたく等)
②第Ⅱ期【前操作期】
2歳~7歳
象徴的活動が成長する時期。自己中心性がみられる。
③第Ⅲ期【具体的操作期】
7歳~11歳
具体的な対象や活動がある場合、組織的に考えることが出来るようになる。
④第Ⅳ期【形式的操作期】
11歳~成人
論理的推論や抽象的推論が可能になる。
今回は簡単にまとめましたが、今後、ピアジェについて学んだらその整理として書いていきたいと思います。
ピアジェの発達段階以外にも、耳にしたことのある言葉で表すことが出来ます。「胎児期、新生児期、乳児期、幼児期、児童期、思春期、青年期、成人期、老人期」といった区分です。
それぞれ発達段階に到達する年齢は、個人差はありますが、到達する段階の順番は同じです。
では、なぜ発達段階を分ける必要があるのでしょうか?
発達段階を分ける意味
発達段階を設けることによって、人間の発達への理解が深まります。発達段階に到達する年齢に個人差はありますが、発達の順番は変わりがありません。ということは、自分の子どもあるいは、関わりのある子どもの年齢によって、おおよその状態のイメージが出来ます。一般的になっていますが、子どもが親に反抗的な時、思春期だからとなりますよね。もう少し大人になれば反抗的な態度も緩和されるだろうと。これも無意識的に発達段階に当てはめて考えていることになります。
特に発達段階を意識するのは、子どもを持つ親や、保育園・幼稚園の先生、小・中・高の先生方です。教職に就くためには発達心理学を学ぶことは必須となります。それだけ子どもの発達段階における接し方というのは大事になってくるということです。それぞれの発達のスピードと段階にあった教育方法や接し方が今なお研究され続けています。これには時代的な背景や発達の要因などもあるようです。
発達段階の設定
ピアジェの発達段階であったり、乳児期、幼児期、児童期、思春期などの発達段階であったり、分け方は様々あるようです。正解、不正解というもの基本的にありません。ただし、どの機能に重点を置くかということにより、発達段階の設定は異なります。先述したピアジェの場合は「思考の発達」ということですので、「思考」の発達について詳しく見ていくのであれば、ピアジェの認知機能の発達段階を学ぶのが良いようです。
参考文献
『子どもの発達心理学』1993年2月10日
著者:高橋道子 藤崎眞知代 仲真紀子 野田幸江
発行所:株式会社新曜社
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あかね
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