「SPY×FAMILY」フォージャー家のかっこいい嘘の連発に胸を打たれる。

スポンサーリンク

 こんばんは。あかねです。

 最近、ジャンプ+というアプリで読んでいる「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」という作品で「嘘」について感じたことがあったので、それについて書いていこうと思います。多少のネタバレを含みますのでご注意ください

スポンサーリンク

SPY×FAMILYのあらすじ

 敏腕スパイであるロイド・フォージャー(コードネーム黄昏)は、平和を脅かす可能性がある要人に近づき情報を集めるという任務を与えられます。その要人に近づくには、要人の子どもが通う、名門イーデン校で定期的に開催されている懇親会に参加しなければなりません。その為に、ロイドは1週間で家族をつくることになります。

 そして出会ったのが、アーニャとヨルです。孤児院で出会うことになるアーニャは超能力者で、他人の心を読むことが出来ます。また、ヨルとはひょんな出会いをしますが、実は「いばら姫」と呼ばれる殺し屋でした。それぞれの利害が一致し、それぞれの本性を隠しながらも「家族」を演じていく物語です。

「かっこいいうそつき」

 先述しましたが、アーニャは超能力者であり、他人の心を読むことが出来ます。それ故、ロイドがスパイであること、ヨルが殺し屋であることをそれぞれの心の声から知っています。ロイドと出会ってすぐは「ちち、嘘つき」と、ロイドは嘘をついている位にしか思っていないようでした。
 しかし、アーニャが人質にされたことでロイドは子どもを危険に晒したことを後悔し、アーニャを安全な孤児院に送ろうと画策します。その際に言ったのは「プロの鬼ごっこ集団でね、中略)これを渡せたらアーニャちゃんの勝ちだ。」ここでは白い紙を持っています。恐らくそれには安全な孤児院の住所あたりが書いてあるのだと思います。警察に保護してもらおうとしたのでしょう。
 ロイドがアーニャを人質に取った連中を片付けて帰路につくとそこにはまだアーニャがいました。アーニャと帰ることになったロイドは、敵に知られた家を引っ越す理由に毒蛇が出たと言っています。アーニャに危険な存在が身近にいることを伝えないことで日常的に不安にさせないロイドの優しさです。また、子どもを巻き込んだことを後悔して一度はアーニャを安全なところへ送ろうとしましたが、家族のままでいることを選びます。それを決めた以上、ロイドにはアーニャを危険に晒さない、危険から守ると決意をしたことでしょう。
 私たちが普段ついているであろう嘘とはスケールが違いますが、相手を不安にさせないための嘘です。読者にもアーニャにも嘘だとわかっていても非常にかっこいいシーンですね。

「嘘」はネガティブなもの

 皆さんが嘘をつくときはどんな時でしょうか。都合が悪くなった時、見栄を張る時、隠したい時、嘘をつくことはあります。嘘をついたことがない人はいないはずです。
 では、なぜ、嘘をつくのでしょうか。それは自己保身の為だと思っています。これがばれたらすごく怒られる、印象が悪くなってしまうと、人は焦ると正常な判断をすることが難しくなります。よく考えれば、「寝坊したから30分程遅れます。すみません」などと、正直に理由を言って謝罪をすれば許してくれる人が多いのではないでしょうか。常習犯であれば多少怒られることは覚悟すべきですが、もしかしたら治らない事には理由があるかもしれません。これについてはまた別の話になりますので今回は触れませんが。
 どうしても嘘をつくというと悪い印象になりますよね。嘘をつく「理由」にネガティブなことが多いから仕方がないことだと思います。

嘘はなくならない

 正直に話せば分かってもらえると書きましたが、もちろんそう綺麗に進むことばかりではありません。正直に話しても許されないことはあるし、話した人の人柄によってはミス以上の洗礼がされる場合もあるでしょう。それがあるから嘘をついてしまいます。
 当事者が人の目を気にするようなタイプであれば、失敗によって他人から悪い印象を持たれることを非常に恐れます。その時に嘘をついて「それじゃあ仕方がないね」と思ってもらいたいのです。
 見栄を張る為に嘘をつく人もいます。同僚やクラスメイトが恋人の話で盛り上がっている時、ファッションの話で盛り上がっている、その輪に入るために嘘をつく人もいると思います。相手にかっこいい、綺麗、すごい人だ、羨ましいと思われるために嘘をつく人もいると思います。人間関係を保つためや承認欲求を満たすための嘘は現実に満たされています。
 自己保身や人間関係を保つ為、承認欲求を満たす為の「方法」として嘘があるからこそなくなることはないでしょう。

良い嘘ってなんだろう。アーニャから学ぶ。

 アーニャはロイドを「かっこいいうそつき」と表現しました。アーニャはロイド心の声から、アーニャ自信を守るための嘘だということに気が付きました。
 しかし、アーニャはロイドが嘘をついていることを言葉に出しません。幼い子であれば素直に疑問に思って「嘘つき」と投げかけるのではないでしょうか。それをしないのは、アーニャが里子に出されては孤児院に戻されるを何度も経験している為です。心の声を聴けることを知った里親や孤児院は気味悪がってアーニャのことをたらい回しにしていたのでしょう。それを恐れて、アーニャはロイドやヨルに対しても超能力者であることを隠しています。アーニャの嘘は自己保身の嘘になります。
 しかし、アーニャは早いうちから心の変化があったと思っています。それこそロイドのかっこいい嘘を見抜いた時です。アーニャはロイドの本心を知ることで、自分が捨てられない為ではなく、ロイドと一緒にいたいから嘘をつき続けようと変化しているのではないでしょうか。嘘だと知りながらも「かっこいいつき」と笑顔で受け取ることが出来るのはアーニャの素直さと思いやりがあふれているなと感じました。

嘘はついてもいいと思う

 ネガティブであれ、かっこいいものであれ、嘘はついても良いと思っています。もちろん他人を傷つけるものは論外です。しかし、ある程度自分を守るためには必要なことではないでしょうか。誰しも他人には言えない、言いたくないことはあります。オープンで臨める強い人ばかりでもありません。ただし、嘘をつきすぎると自分を見失う可能性もあるし、リスクがあることも忘れてはいけません。

 お読み頂きありがとうございます。
「SPY×FAMILY」めちゃくちゃ面白いのでぜひぜひ読んでみて下さい。

あかね
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました